第9号試用版


学科説明会のお知らせ

楽理科ではよりきめ細かい情報提供を目指して、従来の学部・大学 院合同の学科説明会を、 平成22年度よりそれぞれ狙立した説明会へと 変更いたしました。いずれも参加は予約制ですが、説明会での質疑応 答の内容などはそのつど、大学および楽理科の ホームページを通して一般に公開しております。大学院の説明会は、全体の説明会と関連施 設案内に加え、希望する常勤教員との個人面談の時間を設けました。 
本年度は、大学院の説明会を下記の日程で終え、現在、学部の説明会を 間近にひかえております。詳細はホームページ等でご確認ください。なお、学部・大学院とも、 来年度もほぼ同時期の日程で開催する予定です。参加を希望される場合は、ホームページの開催告知をご覧の上、予約をお願いいたします。


●大学院音楽文化学専攻(音楽学)説明会  平成23年6月1日(水)

  • 13:00-14:10音楽学専攻説明会(全体会)
  • 14:20- 15:30上野キャンパス関連施設案内
  • 16:20 ~ 18:00音楽学常勤教員面談 

●音楽学部楽理科説明会    平成23年7月30日(土)

  • 11:00- 12:00 上野キャンパス関連施設案内
  • 13:30-15:00 学科説明会(楽理科・音楽環境創造学科合同)

故・服部幸三先生資料の御寄贈について    

大角欣矢

  長年にわたり楽理科で教鞭を執られ、本学の教育研究のために尽くされた故服部幸三先生の奥様、服部コウ様より、このたび先生が所蔵されていた資料の一部が本 学に対し寄贈されました。この寄贈は、一部服部先生のご遺志に基づくもので、内訳は(1)図書(洋書)、(2)楽譜、(3)LPレコード、(4)文書資料、となっています。 
   (1) ~ (3)については、順次、本学附属図書館において受入作業を行いますが、一部の資料についてはその他の施設・機関等における受入も検討します。(4)は、 主として服部先生が音楽学部長時代に大学運営に関して残されたメモや関連資料で、本年5月に発足した総合芸術アーカイブセンター・大学史史料室にて保管さ れます。いずれも、教育研究に役立てるため、また本学の歴史の記録のため、有効に活用させて頂く所存です。この場を借りて、服部コウ様はじめと、御遺族の皆様には心より厚く御礼申し上げます。


いま楽理科では-主任からのご報告    

植村幸生(楽理科主任)

1.震災の被害とその後の対応

  去る3月11日に発生した東日本大震災では、本学も強震に見舞われました。しかし少なくとも学内において、地震による人的・物的被害が軽微なものにとどまったことは不幸中の幸いでした。発生時は入学試験期間ではあったものの試験はほぼ終わっていたこと、数年前の改修により校舎の耐震性が高まっていたことなどがそのま里由と思われます。しかしながら、3月25日予定の卒業式、4月5日予定の入学式はいずれも取りやめとなりました。同じく、楽理科の恒例行事ぞある卒論・修論・博論発表会(3月23日予定)もやむを得ず中止いたしました。 すでに各方面へのご案内をお送りした後でのことであり、会員各位に中止の連絡が充分に行き届かなかったことについて、この場を借りてお詫び申し上げます。 卒論・修論・博論要旨2010年度版は、楽理科公式サイトの「研究関連情報」においてpdfファイルとして閲覧・入手可能です。

2. 『音楽文化学論集』第1号発刊

  昨年度の本欄でご紹介した、大学院音楽文化学専攻の院生紀要にあたる学術誌『音楽文化学論集j第1号が、本年3月末に刊行されました。同誌は、博士後期課程在籍者がその研究成果を、これまで以上に積極的に発表するためのツールとして、刊行されるもので、学内・学外の査読者による審査を経て掲 載が決定されます。音楽学研究分野においては、同誌への論文掲載が「博士特別研究Jという科目の成績評価に組み込まれています。第1号の掲載論文11本のうち5本は音楽学研究分野の院生が、執筆しました。各大学等への同誌の配布については楽理科教員室までお問い合わせください。

3.今年度の入学者と学科説明会

  今年度に迎えた入学者数は別表の通りとなりました。 楽理科の入試倍率は二倍を超えましたが、受験生増に向けて今後とも努力をしてまいります。5年前から始まった楽理科・音楽環境創造科の各科説明会は、芸大が受験生に向けて行う公式行事として徐々に定着してきた感があります。昨年度は実に三百名近い参加者があり、急遽二会場を設置するなど、うれしい悲鳴をあげました。昨年度からは大学院説明会を別途開催とし、各研究室の状況をより具体的に知ってもらう機会を設けました。今年度については掲の記事をご参照ください。

4.芸術総合アーカイヴセンターの発足

  最後に、楽理科にも関連する学内の動きとして芸術総合アーカイブセンターの発足を挙げます。この全学共同の組織は、東京芸大が保有する芸術資料・文書資料の一元的管理と、デジタル技術を駆使しながら活用するためのシステム構築を目的としています。同時に、資料活用のための知的財産権の問題やアーカイブ専門の人材育成にも取り組みます。発足に際し、これまで音楽研究センターに所属していた大学史史料室(旧称・学史編纂室)、音響資料調査部門、音響研究室、小泉文夫記念史料室の各セクションが、この書式の一角を担うことになりました。これを機に、芸大の貴重な歴史的資料、音楽資料の利用価値がいっそう高められることが今後期待されます。


楽理科の現状(2011年4月1日現在)

  • 学部入学定員  23名
  • 学生総数 152名(学部98名、修士課程27名、博士後期課程25名、研究生2名
  • うち外国人留学生総数;   9名
学部修士博士研究生
 学部1年学部2年学部3年学部4年学部5年学部6年修士1年修士2年修士3年修士4年博士 
1年
博士 2年博士3年博士4年博士5年 博士6年博士7年研究生
 総数 23 24 23 22 1 1 9 11 6 1 4 6 5 4 3 1 2 2
 男子内数 6 10 3 5 3 0 3 3 1 0 1 2 2 1 0 0 0 0
 女子内数 17 14 20 17 4 1 6 8 5 1 3 4 3 3 3 1 2 2
 留学生内数 0 0 0 0 0 0 0 2 1 1 0 1 2 0 0 0 0 2